国際線第99ターミナル

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日本と韓国のミュージカル観劇あれこれ

2015/1/15スリルミー(ピルソク私×エノク彼)

記念すべき10ペア目のスリルミーはカン・ピルソクさんの私とエノクさんの彼でした!

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見てくださいこの渋さ。
これは眉間にシワの寄ったハードボイルドなスリルミーが観れるかもしれない・・・そんなことを考えながら席についたわけですが、まぁ~~~案の定派手に裏切られましたよね!
これだけ回数見てるのに次に何が起きるかまったく読めなかった、まさにスリル・ミー。
特に今回私のキャラが斬新すぎて、日本の大人しくて人権皆無に等しいキャラをたっぷり観た直後だと「誰wwww」となること必須でした。

以下感想になります。ネタバレ部分は追記で!

 

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ピルソク私はとにかく前半のテンションが高くて、54歳とのギャップがでかい!
例えばバードウォッチングのシーン、彼が来ないことにガッカリしすぎて、鳥が羽ばたいてもてもめんどくさそうに振り返るだけ。すぐ彼が来るはずの方向に向き直ってため息。
とりあえず双眼鏡で覗いたところ珍しい鳥だったらしく、「あは!(・▽・)」と観察しながら1人で笑ってるw
彼の登場を今まで見てきた中で一番喜んでました。
「わあ!(・o・)」(後ろから来た彼にビックリ)→「・・・(・_・)」(彼の顔凝視しながら状況把握中)→「あはっ!(・▽・)」(把握)→「この薄情者っ!☆」(嬉しそうすぎ)
彼と一緒にいられるのが楽しくてしかたないのか、シカトされてもされてもお構いなしに絡みまくってキレられるというパターンを何度も繰り返すカオスな私でした。

他にも優しい炎の後、明かりがつくと彼のベンチの横でニヤニヤうろうろ。
私「・・・昨日はありがとな(急なしおらしさw)」
彼「ふふふ(くそ適当な笑い)。別に。じゃあな」
私&彼「・・・」
ここで会話終了かと思いきや

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思いっきり彼の本を覗きこんでブチギレられるピル私。
エノク彼のニーチェー!(本パァァン!)」のタイミングとキレっぷりたるや、まあ気持ちはわかる!w
このセリフでここまで彼の機嫌を害した私は初です。
「弟に頼もうかな!」も舌出しておちょくりながら言うし、「超人の俺はこれでお休み」に対する「チョアッソ!☆(よしっ!)」も日本語の「チョリッス!w」みたいに軽いし、このとき観客の大半はエノク彼に共感してたと思う。

契約書では

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彼に血のサインを催促。
飽きれながら見てる私が多いなか、まさかのノリノリ。
しかし自分の指が切られそうになったときは、全力で逃げて彼が引きずられるというコント。

そしてスリルミー後

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彼の口からタバコ没収して喫煙。
フリーダァァム!www
ほとんど私が吸ってましたからね。最後に指でチョイチョイされて返却してましたけど。

そんな超自然体で彼に接するピルソク私、色々と楽しんじゃってますが殺人だけは拒否反応がでたらしく、そこからどんどん重く暗い雰囲気に・・・そして99年では54歳と同じ笑顔のない私になっているという、上演時間100分を非常に上手く活用した演技プランになっていました。
彼との遊び感覚で作った契約書が結果的に悲劇を呼び起こすことになったわけで、無理やり作らされた感がなかったことがかえって可哀想だった~!
ハチャメチャと見せかけてかなり綿密に作り込まれた私でした。さすが初演キャスト!
あとピルソクさん映像や写真より全然若くてビックリしました。生で見ると童顔でかなりかわいいです。

 

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8月ぶりのエノク彼は以前より優しさ80%カット、威圧感のあるヒールな彼にスタイルチェンジ。
怒る。とにかく怒る。というかピルソク私が怒らせる
しかもその怒り方がまごうことなきマジ切れで、スリルミーではベンチ破壊する勢いで脱いだ衣類をスマッシュ!

そんな激情型の2人なのでスリルミーがすごいことに。
まず最初に「バッグを渡せ」と言われたピルソク私。

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蹴りつけました。
それを見てすぐさま立ち上がり、わざわざかばん通りこして私にガン飛ばしにいくエノク彼。離れた後も小声で「シッ・・・シッ・・・」と悪態つきまくり。
しかしピルソク私動じず。それどころか直後にシレーっと首筋を触ってさらに怒らせるチャレンジャー。
彼が怒ってもまったく怖がらない私。やっかいすぎます。

その結果エノク彼が私を黙らせる方法が
でかい声をだすorぶつふりをする
ひどすぎwww

 

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(最終的にあの重そうなバッグはサッカーのPKばりのキックで蹴り飛ばされました。)

と、私がそんな調子なのでエノク彼のうざがり方がはんぱなくておかしかった!
電話にでたときの「うぇ~?(何だ?)」に120%込められためんどくさい感。反して切るぞ!が全力。
電話1回目「くのぉ~(切るぞ)(適当)」
電話2回目「クノォッッ!!(激おこぷんぷんシャウト)」

ちなみにスリルミー前の逃走シーンは
「ホーーーホーーゥー!!!wwwwッハッハッハッハッハ!!wwwwホホホーゥホーゥ!!!!!(床バンバン)」
スーパーマリオ64みたいなテンションでめちゃめちゃ楽しそう。
way too farの台詞部分では「命が惜しければ、住所を言え~www」 みたいな感じでふざけてて、根っからの悪人風。計画でも殺害方法考えながら笑ってましたし!

以下ネタバレ部分になります。
 

 

●留置所
先に拘留されていた私を汚いものでもみるような目で見下ろすエノク彼。
ここまでは今まで通りの関係だったのに、私が淡々と脅してくるのでビビリ始める。
ピルソク私のやっかいなところは彼の前以外では意外に冷静なところでしょう!
それが計算じゃなくて、彼の前では嬉しさ大爆発状態だから必然的に彼にはその冷静な部分が見えなかったという。
なので彼が私の策略に気づけなかったのはしょうがない!ドンマイエノク彼!
(まりお私2014やドンファ私(1月ver)は1曲目からいやこの人どう見てもやばいだろ系なので彼の重過失)

●アフレイド
落ち着かないように歩き回るピルソク私。
彼の「起きてるか?」を聞いてピタッと止まる。
そのあとは体育座りをして、所在なさげに指を動かしながら静かに聞いてました。

●99年
あんなに自分をしたってた私が一気に恐怖の存在に!
エノク彼、怯えすぎて首がシャツに埋まり込んじゃってます。
ピルソク私も暗い表情で、2人とも2番のサビをぽつりぽつりとつぶやくように歌ってたのが印象的でした。
前半のワイワイした雰囲気が一変、結末知ってるのにビックリする静けさの99年。

●フィナーレ
ピルソク私は「さあいいか僕たち2人共犯者 だからスリルミー」の部分を手錠した状態で歌うんですよね!
前回までは手錠が取れてから鳥の羽音がしたので、返却された写真を見ながら公園に行ったのかなと思ってたのですが、今回は釈放される瞬間にあの日の彼を思い出したみたいになってて。
34年間の投獄から解放される瞬間に思い出すのが彼と再会した瞬間ってすごくないですか!?彼のせいで人生台無しになったのに!
「僕は君の共犯者。絶対に裏切らない」という歌詞の後、スリルミーで手錠がはずれて少し微笑えんだ表情で暗転。
英語版と同じ歌詞ですけど、あえてこのタイミングでこの歌詞を歌う意味!考えても考えても答えがでない!
とにかくこれだけひどい目にあわされてもまだ彼が好きなんだいう気持ちがよくわかるピルソク私のラストでした。

●感想

や~!いい余韻の残るスリルミーだった!
前半がなかなかギャグでしたが(w)それが後半をギャップで引き立てて、サスペンス的にも2人の物語的にもハラハラドキドキで面白かったです。初見じゃないのにどんでん返しにビックリする、貴重な体験ができました。
ええ、お決まりの言葉しかでません。

もう一回見たい。