国際線第99ターミナル

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日本と韓国のミュージカル観劇あれこれ

2018/2/15 JCSリハーサル見学

スタッフさん「みなさん心の準備はできてますか?」

そんな心躍る呼びかけからスタートした本日のリハーサル見学。

地味にJCSのリハ見は初めてです!

客席に入ると目に飛び込んできたのは縦2列に並んだ俳優さんたち。

こ、このシーンは!そう、ちょうど市場のシーンをやってるところでした!

みなさんジャージなのでいつもとかなり雰囲気が違います。

市場というよりフリマっぽい。

今回のリハ見は主にアタリを見学していくスタイルでした。

アタリという用語がよくわからなかったのでwikiで検索したところ

「出演者が芝居の頭からの動きをひととおりやって、立ち位置や出入りの確認をする事。台詞や細かい動きははぶく。」

だそうです。

確かに台詞部分は取り仕切ってる女性の方が代理で読んでましたね。

ゆるめに群衆を追っ払う清水ジーの声が、可愛い女性の「でていけ~(高音)でていけ~(ほわほわ高音)」でアテレコされてたのがシュールでのっけから噴出しそうになりました。

劇場ごとに舞台の大きさや声の反響具合が違うので、それを確認してるそうです。

今回初めて知ったのですが、各シーンにそれぞれ名前がついてて「病人の涙」(「ど~うぞお恵を♪」の群衆がジーザスを囲むフォーメーション)とか、「ジーザスの額縁」(晩餐冒頭)とか「12使徒の円形」(晩餐冒頭の使徒フォーメーション)とか「裏ホサナ」(後半の邪悪ホサナ)とか、いちいちかっこいい!

それと作中では名前がないキャラの呼び名がなかなか衝撃的で、「おまけ」(やりなおしソングのバックコーラス3人)や「泣き泣き女さん」(磔のシーンでマリアと一緒に丸まってる2人」等々。やりなおしの後ろの人達おまけだったの!?w

そんな用語を聞いてるだけでHAPPYになれました。

確認が終わった後「ジーザスさんありがとうございました~」と役名にさん付で呼ばれてるのも、ジーザスなのに業界人みたいで面白かったですw

また、各シーンではダメ出しや修正、ポイントの説明がいくつかあって

●12使徒の円形

使徒で作る丸の座り位置がシビア!全員均等の距離で座らないといけない。足を置く位置も微調整。

使徒コーラス

晩餐のコーラス合わせ。

1発目は歌い方が普通(メリハリがない的な意味で)とのダメ出し。

歌いだしが特に大事で、ちゃんと準備してから歌わないとのっぺりしちゃうようです。

歌いだしを修正した2発目は抑揚がついて、ただでさえ心地よいハーモニーがさらにワンダフルハーモニーに仕上がってました。

毎日寝る前に聴きたい。

使徒ダッシュコース

渡久山使徒が晩餐中の移動コースを変更する調整をしてました。

使徒の配置バランスを見つつ調整。こんなに細かく決まってるんですね!

●視線合わせ

客席方向を見るシーンではあらかじめどこに視線をあわせるか決めておく。特に複数人の場合、視線がバラバラになるとおかしいので、照準をどこにするか相談後に実演、それを演出さん(?)が細かくチェックして完了。

「2階席の手すり」だったり「バルコニーの○番目のライト」だったり、かなり詳細に決めてました。

素人からするとそれを本番に演技しながら思い出せるところからすごいと思うんですが!絶対忘れるw

実際に確認したシーンは「予言のとおりね怖いくらい」のペテロ&マリア、「やりなおしソング」のペテマリおまけさん、群衆の変顔シーン等。

●病人の涙

丸いライトが当たってるエリアからはみ出さないようにすると綺麗なフォーメーションになるらしい

●立ち位置確認

各キャラの立ち位置とライトの確認。

かなりたくさんのシーンをやりましたが、村さんと高井さんが対に並んだ時のファントムオブジペラ感がすごかったです。ジャージなのに豪華!

思い出せる限りではこんな感じでしょうか!

観る天国・やる地獄なんていいますけど、本当に練習は地味でコツコツした作業の積み重ねだということを目の当たりにしました。

いつも漠然と見ていたシーンでも裏ではこんなに調整と練習が積み重ねられてたんですね。

これはさらに各シーンに着目してこじらせるフラグ!

リハ見は前半リハーサル見学、後半はトークだったので、トーク部分は週末に追記したいと思います。