国際線第99ターミナル

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日本と韓国のミュージカル観劇あれこれ

2013/8/8 人間になりたがった猫レポ

人間になりたがった猫に行ってきました!
ジョン万次郎、桃次郎に次ぐ3本目のファミリーミュージカルです。
いつもどおりネタバレまくりなのでご了承ください!

開演時間になり、幕の隙間からでてきたのは

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なんだこのモサモサでやたら姿勢の良いイケボイスの猫は。
キャッツのスタイリッシュな猫姿に見慣れてると、驚きのもっさり感。
この時点でほぼ人間になれてる気もしますが、ライオネル君は飼い主の魔法使いに反抗した罰として2日間限定で人間にされてしまいます。

この作品は人間にあこがれ続けていたピュアピュアな猫のライオネルが、町の人とふれあって人間の素晴らしさや嫌なところを体験していく話なのですが、とにかく上川ライオネルのピュア感がすごい!
本当に今日初めて人間界に来たんですね!と言いたくなるような好奇心旺盛キラキラお目目。
「ボク猫なんです!」って言っても、初対面のジリアンにキスしても、おじさんに顎の下コショコショされてゴロゴロしても、まったく違和感のない上川さんはすごい役者だ!笑
ライオネルの純粋さは物語上とても重要なので、全編通して猫としての彼の言動にとても説得力がありました。

そしてライオネルは猫ゆえに身体能力がとても高いのですが

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驚愕の跳躍力。
おそらく「身軽」という形容詞を使うところだと思うのですが、そんな次元ではなくエアワイヤーアクション。
リトルマーメイドの出演を経て、ついにワイヤーなしで飛ぶことを習得したんですね!
ユタでも思いましたが、上川さんのダンスを見てるとあそこだけ無重力状態なのでは?という錯覚に陥ります。

そんなライオネル目線から人間界を観ていくお話は、うわーひどい!でも自分もそうするかもwww(安定のゲス)と大変面白く観ることができました。

今回観に行くまで、どうしてポスターの猫は泣いてるんだろう?人間になれなかったのかな?と思ってたのですが、「涙は人間しか流さないものである→猫であるライオネルが涙をながす→ライオネルは人間の心を手に入れた」ということだったんですね!
人の心を手に入れたライオネルは魔法によっても猫に戻ることはなかったという結末は物語としても上手いし、何より自力で人間になったところが良い意味で予想外でした。
ピノキオが女神様の力で人間になったように、てっきりライオネルも魔法使いに認められて人間にしてもらうのかと思ったら!まさかの自力!

他にも面白い演出がたくさんあって、フラッシュをたきまくって舞台をパラパラ漫画風にみせたり、村に向かうライオネルの後ろで敵のスワガードがクリボーウォーク(真正面見たまま横歩き)してボス臭を醸し出したり、火事シーンでは容赦なく建物を破壊しまくったりで盛りだくさん。
特に火事シーンではすぐ前までライオネルが歩いてた階段が崩れ落ちたり、命綱なしで3階からロープでおりたりと手に汗握る迫力でファミミュあなどりがたし!な要素満載で純粋に面白かったです!

ファミミュということで最後にお見送りがあるのですが、なんとライオネルとスワガードがドアを挟んで対極の位置にいるという頭を抱える事態が。
どっちにしよう!やっぱり主役だしライオネルかな?と迷ったのもつかのま、スワガードの横にジリアンがいることに気づきあっさりそっち側を選んだのであった。(おっさんか)
小川ジリアンは至近距離で見ても超プリティーでした!ジリアン♪ジリアン♪(裏声)
川原スワガードは本編とはうってかわって真面目モードだったので、逆にそれに噴出するかと。
スワガードは今日子供たちを窒息死させるんじゃないかと思うほど笑いをドッカンバッコンとってましたからね!
夢醒めデビルと同じノリでジリアンにラブコール送りつつ、それを兵士が満面の笑顔と裏声でサポートするナンバーは笑い声で伴奏がかき消されそうになるくらいウケてました。