国際線第99ターミナル

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日本と韓国のミュージカル観劇あれこれ

2014/3/28 魔法を捨てたマジョリン

魔法をすてたマジョリンを観てきました!
ストーリーのネタバレしてますのでご注意ください。

↓超端的なあらすじ↓
マジョリンは123歳の小学生魔女。
子供禁止の魔女パーティーに忍び込んだ罰として魔法試験を受けるハメになってしまい、実習のため人間の村へ行くことに。
この世界における魔女達の楽しみは人間に嫌がらせすることなのだが、村で優しい青年デビットに出会ったことにより、マジョリンは思いやりや優しさの素晴らしさ、そして強さを知る。
最終的にマジョリンは人間たちと力を合わせ悪い魔女達を撃退し、共に仲良く生きていくのであった。
という感じだったと思います。(信憑性大丈夫か)

主役の若奈マジョリンはとにかく元気でキャラぴったり!
普通大人が子供の格好をしてるとどうしても違和感があったりしますが、若奈マジョリンは違和感がないことに違和感を覚えるくらいの自然体でした。
子供特有の生意気だけど憎めない可愛さも完璧再現です。

そんな彼女の人間界での実習がなかなかインパクト大だったので少し紹介します。
実習内容は「村の結婚式をメチャクチャにして、その責任を善良そうなばあさんと子供におしつけること」
はい、さらりとゲスいことに定評のあるファミミュですが、今回もやってくれました。
マジョリンが向かうと村はすでに結婚式の最中。
花婿のタツロットは新築の家を立て、綺麗な花嫁さんをもらい、今まで枯れっぱなしだった庭の木もサクランボを大量につけてまさに幸せの絶頂。
そんな最高な時の中、マジョリンが「ポンピロパーン!!」と3種類の魔法をかけます。その効果は以下の通り。

Step1「サクランボが全部落ちる」
この落ちるタイミングが絶妙で、新郎のスピーチ中「半ば諦めてた花嫁さんをもらうことができ、庭のサクランボもこうして私たちを祝ってくれてます!」的なイイことを言った瞬間に全部ドサーッ!
それを見て「まだ一個も食べてないのに」と嘆く新郎。
気にするとこそこかよ!

step2「村人全員ハゲ」
サクランボ全落ち事件にも関わらず「幸せすぎて風が強いことに気づかなかった」とスーパーポジティブな新郎タツロット。
このタツロットの役者さんが本当に人の良さそうな顔してるんですよ。
しかしそこへ容赦なく2度目のポンピロパーン!
なんと
村の男全員がハゲました(笑)
ほんといきなりハゲたwwwビックリしたwww
女の人はハゲはしなかったものの、服がボロボロに。
まさにレ・ミゼラブルな惨状ですか、それでも「今日は風が強いなあ~!」とあくまで明るいタツロット。
しかしそんな彼にとどめの一発、最後のポンピロパーン!

step3「新居爆破」
エグすぎる・・・。
確かに家がペシャンコになる様は視覚的にわかりやすいし、子供にとってさぞかし面白いことでしょう。
しかし私は大人なのでタツロットのあまりの可哀想さに涙が止まりませんでした!
マジョリンの鬼!鬼畜ー!ヽ(^0^)ノ
いよいよ魔女の危険性について客席も実感してきたころ、ある1人の人物によりマジョリンの人生は大きく変わることになります。

おそらくこの日デビューだったと思われる五十嵐デビットは、登場するだけで韓流のさわやかな風がふくスーパー草食系。
歌うとファミミュが東方神起のPVにみえてくるくらい独特な雰囲気をはなってました。(イメージで書くのやめなさい)
私の中で五十嵐さんというとやはり去年のペテロのイメージが強いのですが、マジョリンにはデビットが他人の罪を被るシーンがあり、いかんせん顔がペテロなのでいつか否認するんじゃないかとハラハラしました。
もちろんそんなわけもなく、否認を期待した自分がとんだゲスやろうでしたすみませんと謝罪したくなるほどデビットいい人だった。
マジョリンがデビットの肩くらいまでしかない身長差も、少女マンガみたいで可愛かったです。
まだ慣れてないのかワイヤーでつり上げられた後くるくる回りだしてしまったデビットをさりげなくガシッと止めるマジョリンの隠れイケメン力もよかった。

最後は結束したマジョリン、デビット、村人たちと一緒に歌で悪者を撃退する客席参加型クライマックスなのですが、ちょうど春休みだったこともあり子供たちの絶叫すれすれの熱唱でおおいに盛り上がりました。
盛り上がりすぎていつ悪者が撃退されたのかまったくわかりませんでした(ちーん)
気づいたらいなくなってて二度見してしまった。

そんなこんなで今まで見たファミミュの中では一番対象年齢が低いかな?という感じにも関わらず、ブラックジョークの効いた面白作品だったと思います。
個人的に1幕終了直前に、村人たちの前で「私よーー!!」とワイヤーで飛んでいったマジョリンの既視感がボでした。ウィキッド!?笑