国際線第99ターミナル

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日本と韓国のミュージカル観劇あれこれ

2012/11/27 JCSレポ

今期2公演目のジャポネスク感想です。

【何が起こるのか~】
野村マリアの「うぅーん♥どうぞ冷たい水です」の「うぅーん♥」部分に潜む謎の中毒性。
神永ジーは本当気持ちよさそうに香油を塗られます。エステのCMのように。
そんなリラックスタイムの中、皮肉な笑いで「不思議でっす~」と語りかける芝ユダ。
しかし顔を向けた神永ジーの顔が

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これはユダの心も痛むわけだ。
目が充血するほど涙が止まらない神永ジーの精神状態がとっても心配。

【市場】
謎の獅子舞帽子をかぶりながら走り回るたままペテロ。
右手前の店で赤色の帯を嬉しそうに試着。
大げさに褒めちぎる商人に謎のポーズを決めながら、気に入ったらしく購入決定。
必死すぎる値引き交渉の末、結果的にちょっとだけ安くなったらしくノリノリで支払いを済ませ去っていきました。
あと目は笑ってないのに口だけ満面の笑みで徴税する佐藤司祭が面白すぎて直視不能

【見てください】
群集全タッチを目指す神永ジー、7割くらいタッチできてるよ!
1タッチ1ポイント制で競争したら確実に芝ジーに勝てそうです。
明らかにキャパシティーを超えても、出来る限り多く人々と苦しみを分かちあおうとする神永ジーのひたむきさに頭があがりません。最後の最後まで嫌そうな気配を微塵も感じさせない、愛の塊神永ジー(何言ってんだ)
「自分で治せ!」の一言に、どの群集よりも自分で一番驚いてました。

【裏切り】
しょんぼり元気のない芝ユダ、オロオロ目線を泳がせながら金など欲しくない♪と言ったものの、あろうことが微妙にお金欲しそうに見えた見間違い(と願いたい)
今のところですが芝ユダは力では抵抗しない主義なのでしょうか。
背中を押されながらアンナスガン見(4秒くらい)からのカヤパ様チラ見(0.5秒)。
そしてついにジーザスの居場所を伝えてしまった時の罪悪感と覚悟が入り混じった表情、ネコバスそっくり!(これだからジャポメイクは!)
この小刻みな顔の震えとパチクリまばたきの既視感、ゲッセマネで覚悟した瞬間の芝ジーがあたまを駆け抜けました。そもそも全編通して芝ジーの残像や幻影や亡霊やデジャヴがひしめいているような気もします。

【最後の晩餐】
ハードボイルドな最後の晩餐。
望みなのだ!で神永ジーの左手を両手で握る芝ユダ。
それを振りほどいて上手に猛スピード滑走する神永ジー
投げ飛ばされた芝ユダは下手に倒れ込んだまま、訴えるように手をニギニギし何か口パクで呟いてました。
苦悩の表情だったのでおそらく「どうして」と言ってたんじゃないかと思いますが確証はありません。
その後意をくくってジーザスにたたみかけ、激しくも諭すように語りかけるも拒否られ、思わず顔を背けて「理解ができない」と吐き捨てるユダ。
「ああーーー!!!!」と叫びながらジーザスに向かって小股でにじりよる芝ユダの迫力たるや。(神永ジー逃げてー!)
神永ジーは走り去るユダを見送らず、すべての感情を遮断するかのように目を閉じてました。

そういえばペテロの否認予言時にシモンがペテロのズボンにつかみかかった際、ペテロが思わず剣に手を添えたのが最強に笑えました。

【自殺】
初日より断然テンションの高かった自殺。
むせび泣きながら走る芝ユダの渋みの消えた叫び声、目をつぶったら誰だかわからない程の追い詰められ声ですが、これはこれでかっこいい不思議。
逃げようにも見えない何かに弾かれて転げてしまう芝ユダの自殺。最後の断末魔
なぜだぁ!なぜだぁ!ウワハァォーーーゥ!!!!☆
が最高でした。
いやー、しかしむせび泣きいいですね。悲しみが全面にくる感じで。

【スーパースター】
ユダなのか芝さんなのかどっちなのか・・・!
というくらい音圧ビリビリ絶好調。
芝ユダのスーパースターは最後のゴンドラ強制退場でも強制終了感がないのはどうしてなのでしょう。

ジャポメイクは群集が全員同じような顔になる&顔のパーツ強調の結果人間離れして、無個性と狂気がドッキングして怖さ滝登りですね。
目を見開いてユラユラしてるペテロの姿がエサ食べる直前のカメレオンのようでとても恐怖でした。
シモンは化粧がすごすぎて近くで見るほど顔のパーツがどこにあるのかわかりませんw
あとまさかの芝ユダ青ヒゲ事件。ヒゲフラグなのかわかりませんが口周りが澄み渡ったブルー!
カーテンコールの時に女性アンサンブルの方の足がアザだらけだったことに衝撃&感動しました。
2日目でこれだけ群衆がノリノリということは、今後どれだけファンキーな舞台になっていくのか楽しみです・・・!