国際線第99ターミナル

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日本と韓国のミュージカル観劇あれこれ

2014/8/12 JCS

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もう電波系なんて言わせない、諦めの雰囲気を帯びたドライでクールな今年の神永ジー
2014年開幕2日目JCSの感想になります!

【何が起きるのか】
去年まで涙だらだら充血アイが定番だった神永ジー、顔を上げるとなんと余裕の笑みを浮かべてるではありませんか!
笑ってる!あの神永ジーがこのタイミングで笑ってるううう!(動揺)
やれやれ君たちはまだわからないのかい?とでも言うような涼やかな表情、神永ジー完全にキャラチェンジしてきました。
もはやこの状況を楽しんでいるようにも見えます。

本日デビューのはるマリアは意外にも強そう系マリアです!
てっきり高木マリアのようなウルウル困り眉の癒し系だと思ってたら、アリーナ版のような強気キャラでびっくり!
説教してくる芝ユダを完シカト作戦でスルーという、ユダと完全対立のスタンスを感じました。
歌は高音から低音までなめらかに歌い上げ、歌詞の内容を思いっきり感情として出してきます。
私はイエスが~では目を見開いて発狂寸前みたいになってて、いかに今マリアにとって想定外の大事件が起きてるのかよくわかりましたよ!野村マリア以上に本気で堕落させにかかりそうなマリアでした。

【香油の歌】
私の心を知る者はお前と言われて嬉しそうなマリアの肩越しに立つ春ペテロ。

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まるで自分が言われてるかのような照れ笑い。てへペテロ!
無駄遣いについて指摘されたとき、キュッと香油ツボを抱きしめた原田群集の後ろめたい表情がとても良かったです。

【シモン】
佐久間シモンのチャームポイント→自虐的な苦笑い
佐久間シモンは精神的余裕が無くなるほど歯を見せて笑う法則があるような気がします。あと過呼吸っぽくなる。
去年にまけじおとらずギリギリの精神バランスで、本日危なかったランキングは
1位:シモンナンバーの最後(途中からブルブルして泣いてた!泣かないでシモン!それでも最後までジーザスの話をすがるように聞く佐久間シモンの後ろ姿に、目からワイン不可避)
2位:剣を捨てろの後(後述)
3位:「私が去ったあとは~!」を目玉が飛び出しそうな勢いで聞き入ってるところ

【ピラトの夢】
村ピラトの演技はいつ見ても同等のハイクオリティ&抜群の安定感なので、前回見た日(1年前)から1日も経ってないんじゃないかというような錯覚に襲われます。

【見てください】
超絶塩対応なジーザス握手会。
ひたすら無表情で握手できそうな範囲にある手を掴んでいく神永ジー
めっちゃ急いでるのにファンに囲まれた有名人みたいになってました。4割くらいしかタッチできてません。
群衆もぎっちりインコースに詰まっていて洗濯機状態。
1人最後の柵の場面級の変顔でまわってる群衆がいて思わず目を奪われる。

【裏切り】ガム踏んだのかと思ったくらい神殿の床を踏んでビックリする芝ユダ。今の今まで自分がどこにいるのか全然わかってなかったようです。
銀貨を拒否する元気もなくカヤパとアンナスに押されるがまま、しかし至近距離からのガン見攻撃でアンナスに思わず顔をそむけさせるという地味な抵抗に成功していました。

【晩餐】
ユダを見下ろして、わざとらしく左下に視線を逸らした後、左上を漠然と眺める神永ジー。(目玉しか動いてない)

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この瞬間劇場内の温度をはかったら氷点下なんじゃないかと思うような冷めた表情で、これはユダじゃなくても心折れますw
今年の神永ジーは本当に何考えてるかわからない顔で淡々と色々こなしていくので、わったっしっも理解ができない~!って叫びながらユダ追いかけて丘の向こうに爆走したい。
悲しんでるようでも憐れんでるようでもなく、去年の「?」的な何考えてるかわからなさでもないので(笑)ユダが理解できない気持ちにむちゃくちゃ感情移入できました。
ここの表情が今日1番印象に残ったので、ポストカードにしてパンフにつけてくれたら10冊くらい買いますまじで。

一方荒れる使徒たちをなだめて仲裁するシモン&ペテロ
2人とも揉みくちゃに飛び込まないし、冷静に対処してるしなんていい使徒なんだ!
しかしその直後名指しの否認宣言に「わたしー!?」と声付きでガチビビる春ペテロ、報われないw

【何が起きるのかりプライズ】
なにが~なにが~・・・OH☆(健在)
全体が軽いわけではなくここだけピンポイントで軽い、懐かしの春ペテロ名場面。
その後必死かつぎこちない手つきであせあせ兵士の耳を切り落とすも、ジーザスに静止されて「どうして?」としょんぼりフェイスの悲壮感。
その横で肩ガクガクさせながら笑う佐久間シモン。完全に精神崩壊寸前です大変!

【否認】
「知るもんか!」→(歯を食いしばって1テンポあける)→「あんなやつ!」
ここに間をいれるとは!やられた気分です!ぎりぎりまで葛藤してるけど勢いで言っちゃった感がワンダフォー!

【自殺】
「いられるかぁ~~、・・・・ああああ~~~↑」と泣き声を区切って単品化させることによりユダの悲壮感がよりUP↑
丸太のごとく超速スピンで転がっていた今日の芝ユダですが、タイムアップぎりぎりまで転がっていたらユダ穴スタンバイに手間取ってしまい、定位置に立った瞬間驚異のスピードで吸い込まれていきました。
今回あのスピードがデフォなんですかね!?

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あまりにも速すぎて最後手がピースしてるような状態のまま落ちていった芝ユダシュールすぎるw
文字であらわすと
ズボボ!ズボボボ!ジュポン☆
2段階落下の後いっきに吸い込まれていったのでした。

【鞭打ち~】
2日目にして群衆のアドリブおしゃべりが飛び交い、鞭打たれ中のジーザスの頬を両手ではさむ群衆がいたり、なかなかのカオス。
青山鞭打ち人は仕事として割り切って自分の感情は表にださないタイプでしたが、脇坂鞭打ち人は気持ちが群衆よりな感じでした。十字架ごとよろけたジーザスを鼻で笑ったあたりにSっ気を感じる!

【スーパースター】
恒例の死後に大爆発する芝ユダの歌声!
最後のジーーーザーーーーッス!のブレなさと声の大きさは音波で群衆20人くらい吹っ飛ばせそうでした。
カーテンコールでも元気ありあまってタガー並みのロックな動きを披露する芝ユダ。本編では神永ジーのクール化によりこれまで以上にユダの声が届いてなかったので、その分を全部発散してたのかもしれない!

また支離滅裂な感想を書いてしまったNOOOO!今回で通算30回目になりますがばっちり楽しかったです!
前回とキャストはあまり変わらないながらも神永ジーや春ペテロを中心にキャラがかわってたり、何より群衆が細かい演技をしていて見応えのあるJCSだったと思います。絶対色々見逃してるよ~!もう1回同じ公演観たいよ~!
しかし本当に神永ジーのキャラはいったい何があったんだw
とにかく淡々と聖書の行程を進めていく、限りなく神に近い神の子っぽかったです。
個人的に今年のキャラの方が断然好きなので今後の公演にも注目したいと思います!