国際線第99ターミナル

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日本と韓国のミュージカル観劇あれこれ

2011/9/4 ジェリクルアナリーゼレポ

結論からいうと今まで参加したCATSイベントの中で一番面白かったです!
内容、進行のスムーズさ、ギャグレベル、すべてにおいて番組にして四季チャンネルで有料配信できそうなクオリティで、これは次回も行かざるをえない凝りっぷりでした。
イベントはいつも笑いを交えながらという感じですが、今回は特別シュールさを徹底していたように思います。
最初から最後まで爆笑!ではなくひたすら堪え切れず噴出し続ける感じです。
最後にオリジナルタップダンスの披露コーナーがあったのですがそれがまた・・・笑い死ぬかと思いました・・・。

以下イベントのアバウトなレポですが、完全に正確ではありませんのでご了承ください~!
参考までにイベント時の座席は回転席はセンターブロック、5列目以降はサブセンターブロックまで使用していました。

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メイン司会は、大きく「5」と書かれた白シャツさわやかスタイルのギルバート役の新庄さん。
登場しただけで起きたクスクス笑いに「えー、出てきただけでもう笑われてますねw」と笑いながらの第一声でイベントがスタート。
今回のイベントが初司会デビューということで、とても緊張している!とのことでしたが、全然そんな風には見えない安定スラスラな進行っぷりでした。
新庄さん「初司会なのでめちゃくちゃ緊張してます!噛むので先に謝っておきます。噛みます!噛んだ時は拍手と笑い声で流して頂ければ嬉しいです。今日は僕とお客さんで協力して進めていけたらなと思います!改めましてギルバート役をやらせて頂いてます、新庄真・・・一です!」
「(笑)」
自分の名前で噛むとはw無意識なのかわかりませんがリラックスした空気作るのが上手い!

と、ここでレンジからチーン!とチャイム音。
レンジから誰か出てくるのか!?と一瞬ワクワクした客席の期待を見事に裏切って、レンジ横から鈴木ゆかのさんが普通に走りながら登場。笑
黄色のトップスにストールをまいて髪はアップスタイルでした。
鈴木さん「ジェニエニドッツ役の鈴木ゆかのです!今日は休憩するつもりでゆっくりしていってください!」

まずはジェニエニドッツの名前の意味について、パンフレットにも載っている情報のおさらいから。
新庄さん「Jenny(ジェニー:外国の女の子の名前) Any(たくさんの) Dots(点)ということで、「たくさんの点のジェニーちゃん」という意味です!・・・よくわかりませんね!
鈴木さん「つまり「まだら猫のジェニーちゃん」という意味です!」
上手くボケとノリツッコミ、正確なトリビアをつなげていく名進行っぷり。

ここでいきなり左から2本目のスロープ、マキャビティがでてくる穴から原田さん登場!
「ちょっと真ちゃん!ずっと床の下で聞いてたんだけど、司会そんなんでええの!?」
と穴から上半身だけ出した状態で突っ込みをいれる原田さん、ハイパーシュールです。
白のトップスにジーンズ、髪は黒のロングでゆるふわパーマ。
とても綺麗なお姉さんでした。そして予想外にバリバリの関西人でした。
今日は原田さんの新庄さんに対する容赦ないツッコミのおかげで、漫才のようなテンポの良さでイベントが進行していたと思います。

【衣装編1】
メイン司会の3人がそろったところで、ここからは解説には載っていない本当のトリビアをご紹介します!ということで衣装についての説明タイムへ。
実物の衣装を見ながら解説を、ということで鈴木さんが大きな元気な声でお手伝いを呼びました。

「ねずみさーーん!!」

しーん。

何故かとなりで焦りまくる新庄さん。
そうです、段取りではゴキブリが出てくるはずだったのに鈴木さんが盛大に間違えてしまったのでした。笑
気づいて大慌てで「やだーー!!間違えちゃった!」とアタフタする鈴木さん、可愛いすぎるwww

気を取り直して「ゴキブリさーん!」の掛け声とともに舞台後方からゴキブリ衣装を着用した高城ランパス、斎藤カーバ、横井コリコが衣装を持ちながら登場。
カーバ、ランパスは二人がかりで茶色のダウンを、コリコはハンガーにかかったオレンジのフリンジ衣装を持って出てきたのですが、何故かコリコ、両手で顔の前に衣装をかかげながら終始無表情。
「むちゃくちゃ腹立つwww」とウケる新庄さん。
しかも「(衣装を)回して(衣装の後ろ側も見せて)欲しい」という指令に、コリコごとのろのろ1回転してしまったため、後ろを向いた状態だと完全に衣装、見えない(笑)
「かわいい~!」とウケる客席に「予定通りウケてよかったね」と新庄さんが苦笑しながらコメント。
猫衣装で登場した役者さんたちは最後まで1言も喋らず、ずっと真顔で役を徹底してました。(ランパスはちょっとニヤニヤしてたけど笑)

【衣装トリビアの内容】
・おばさん猫のダウンは本物のペルシャ絨毯を加工している。(ペルシャ絨毯の素材ではなく絨毯そのもの)
・初演時から続けて同じものを使っており、1着しかない。
・90年代後半にキャッツが振付、演出、衣装などの面で300か所以上大幅にリニューアルされた際も、お客さんの中のジェニエニドッツのイメージを大切にしたいということでダウン、フリンジ衣装共に変更されなかった。(タイツは素材がかわったみたいです)
などなど。
ぺルシャ絨毯のくだりでは原田さんがペルシャ絨毯って何?」と鋭く切り込み。
新庄さん「ちょっとwwwやめてくださいよそういうのwww」
原田さん「司会ならわかるよね?w今日はどんどんいきますよ!」
原田さんドSでした。笑
しかし新庄さん、前もってかなりウィキペディアで準備をしてきたらしく、すべてのツッコミに詳しい(ウィキペディアの)解説を披露。名司会だ!

ダウン衣装はめちゃくちゃ重い!ということで原田さんが試着することに。
ランパスとカーバに着せてもらうと重さのあまり前屈み姿勢になってしまい、立ってるのがやっとな感じでした。
しかしそれを見た新庄さんのコメント→「重そうですね!踊って下さい!」
原田さん「ふざけるなwww」

一通り衣装の説明が終わった後、ゴキブリさん達が客席に下りてきて間近で衣装を見せてくれました。
コリコは真顔のまま通路を歩いて、適当なところで止まっては衣装をフリフリ。
横井さん、あんなキャラでしたっけ?笑

【曲・ステージセット・照明編】(順番不問)
ここでゴキブリ達は全員退場。
またまたメインの3人でその他のトリビアについて解説して下さいました。

【曲】
・おばさん猫の曲はリニューアル前はスピードが遅かった。
→原田さんが横揺れで踊りながら歌って実演。
新庄さん「昔は?」
原田さん「て~~んてんて~~んてんてんてて~~ん♪」
新庄さん「今は?」
原田さん「てんてんてんてんてんてて~ん♪」
新庄さん「昔は?」
原田さん「て~~んてんて~~んてんてんてて~~ん♪」
新庄さん「えー、次の話ですが・・・」
原田さん「止めろや!!」

【ステージセット】
・レンジの音はあざみ野四季芸術センターの食堂にあるレンジの音の録音
→新庄さんが原田さんに「どこのレンジだと思います?身近ですよ!」と質問
原田さん「・・・私の家?」
新庄さん「身近すぎるでしょうwww」

【照明】
・ゴキブリは実は12人しかいないので、出来るだけ多くみせるためにライトを活用。
下からの照明を各方向からあてることにより背景に影がたくさん映るようにしている。

off2.png
・地面には格子状の照明。
→新庄さんから原田さんに「何に見えますか?」の質問。
原田さん「碁板?刑務所?京都の道?ここが大通りでここを曲がると角においしいお菓子屋さんが・・・」
新庄さん「わかりませんよ!笑」

司会の3人が話している後ろでずっと、衣装コーナーで去ったはずのゴキブリ達+カッサゴキ&タンブルゴキが徐々に出てきて、色々ショートコントをしたりゴロゴロころがったり、死んだように寝ていたりでなかなかカオスなことになってました。

off3.png

見ていた限りだと
・ランパス土管の上でへばる(本編ガスナンバーのコリコ状態)
カーバ、ハブラシでタンブルの頭をなぐる
↑タンブル、カーバを殴り返す
カーバ、大の字でレンジ前で死亡
↑それをひややかに見るカッサ
・タイヤの上でゴロゴロするコリコ
・ランパスの持ってるオタマに自分の持ってるかき混ぜ器を入れて混ぜるコリコ

全員寝っ転がってゴロゴロしながらスローコントを繰り広げていたのでどっちを見ればいいのかわからず、お客さん困ってました。笑

【衣装編2】
今度はゴキブリ自身の衣装紹介。
「ちょっと前に来て~!」と呼ばれると、それまでグダグダしてたとは思えないスピードで全力疾走でかけつけるコリコ(しかも真顔)に「お前www本当ムカつくわwww」とウケる新庄さん。
最初の3人組が左からカーバ、ランパス、コリコの順に1列に整列。

off6.png

 

off5.png

それぞれこんなかんじの解説だったと思います。
紹介が終わるとそれぞれ客席に下りてきて間近でお披露目タイム。
通路で真顔でふてぶてしくポーズをとるカーバがかなりツボでした。
そしてランパスがステージの下で羽をばっさばっさしていて、「飛ぶ!!怖!!」と原田さん絶叫。
ステージ上でも羽をひろげてジャンプしながら猛スピードでダッシュ!(本物のゴキブリっぽい)
原田さん本気でビビりながら半泣きで逃げてましたw

off1.png
羽広げると背中から猫タイツが見えてて笑えます。

【タップ編】
衣装紹介が終わると追われるようにゴキブリ組は強制退場。
しかしよく見ると土管にカッサゴキが!
新庄さん「うわ!なんか可愛いのいる!さっきやつらとは大違いやわ~w」
真ん中に呼ばれたカッサゴキは、タップダンスの色々なステップを実際に見せてくれました。
移動時に使う1回の足踏みで2回音がするステップを実演する際、直立で足踏みしたまま真顔で原田さんをおっかけ始め、「えっなんでなんで!?」と言いながらまたもや逃げる原田さん(本当どうしてw)
しかもその後ろでまた退場したはずのゴキ組がこっそり出てき始めてるしwww
一通りタップの紹介が終わったら、1曲踊ってもらいましょうか!ということでゴキにかかる集合コール。
それまで寝っ転がってグダグダしてたゴキ組が猛烈な勢いで起き上がり猛スピードでポジションに付きスタンバイ!

off7.png

どうしてタンブルだけタイヤの上にいるんだ?と思ったのもつかのま、ゆっくりとタンブルがwwwタイヤの上からモデル歩きをwww
しかも階段をおりるとともに段々と暗くなっていく照明。
そしてタンブルが他4人の中央にたどり着いたと同時に会場が完全暗転しました(笑)
うわーん!文字だと実際の面白さが表現できないのが悔しい!
ここ、音楽もかかってないし観客も司会も全員無言だったのでシュールすぎて死ぬかと思いましたwww
真っ暗になった瞬間、「え?」とワンテンポおいてからこみあげてくる笑いがたまらなかったです。

突然舞台中央に向けられる一筋のスポットライト!
浮かび上がるのは・・・タンブル!wゆっくりとドン・ドン・ドン・ドンと刻む重いリズム。
次にカッサが照らし出され、タンブルとは違う早めのリズムを刻みながら合流。
そして次々に別々のリズムでセッションを始めるゴキブリキャッツ。
演出的に55のステッキナンバーに似てました。そしてフリがちょっとクレイジーフォーユーっぽかった!
ノリノリなカッコいいセッションを繰り広げ、最後には戦隊ものみたいなポーズを5人で決めてフィニッシュ!
かっこいいーーー!!!!!(爆笑)
いや!本当にカッコいい!もう1回見たい!お金払うからもう1回見たい!
ゴッキーズはばっちりキメた後、全員で「ヤッタアアアア!!」とピョンピョン跳ねながらハイタッチして大喜び。
最強にクオリティの高いカオス空間が完成されてました。
鈴木さんも「いつのまに練習してたの!?おばさんがいないところでもこんな立派になって・・・!感動!」と大感激。
会場が大いに沸いた中、新庄さんがタンブルに放った「お前一番最初めちゃくちゃカッコ良かったけど、ずっと足踏みしてただけやん!」という的確なツッコミが最高のオチでした。
確かにタンブル最初から最後までセンターで足踏みしてただけだったわーw

大変長くなってしまいまいましたが、笑いあり・笑い過ぎて涙ありの本当に楽しいイベントでした。