国際線第99ターミナル

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日本と韓国のミュージカル観劇あれこれ

スリルミーのジャンルとは

※この記事は結末のネタバレを含みます※


今更ながら、スリルミーのジャンルが何かと聞かれたら・・・なんだ?
スリルミーって

1:台本

2:演じる側の解釈

3:観客

の2番の部分が、他の演目より濃厚に反映されてる気がするんですよ。
なので違うペアを見た人と同じ前提で話そうとすると、お互い「ふぇ???」ってなったり、自分でも新しいペアを見ると「フォ!?!?」ってなったり。
最近はもう見るまでわからないので、ピンボールのごとく観劇後にジャンルをハメてくスタイルです。

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ちなみに現在私の中では9ジャンルにわかれてます。
それぞれの定義(?)は・・・

【心理サスペンス】

物語中の彼・私のパワーバランスが不安定で、先が読めないドキドキ感。

いつのまにかひっくり返る形勢や、トドメのネタばらしは、サスペンス好きならこんなの面白いに決まってるで賞!おそらく1番王道なパターン。

 

【サイコホラー】

私がサイコパスな役作りをしているパターン。

全編通して、私が彼を狙う怨念が観客にモロバレ。
パワー・知能バランスが著しく私側に偏っているため、彼はいわば滑車をコロコロと回すハムスターのような存在。
目の前のヘビに気づかず、滑車をコロコロ回し続けるハムスター眺める100分間。
観劇後は恐怖に震える。

 

【悲劇】

私・彼のどちらか、もしくは両方が現状の打破、バッドエンドの回避に努めるが、悲劇に終わるパターン。
スリルミーという無理ゲーな脚本の中で、2人がどう足掻くかが見所。

もっと他の結末があったのでは、途中で選択肢を間違えたのではと、事件というよりも事故に近いため、見終わった後は悲しい気持ちが残る。

 

【若気の至り】

役者自体の年齢が若い場合に多くみられるパターン。

自然な現役厨二感が感じられ、心情が理解できなくても、若さの衝動という説得力でカバーされる。共感性は低く、事件自体の胸糞感が強い。

 

【ざまぁ】

100分にわたり、彼が調子に乗るところから自爆するまでを観察するコース。

彼の自己中度、私への理不尽度が高いほど、ざまぁ度はあがる。

 

【ギャグ】

シリアスな脚本に対して、彼・私のどちらか、もしくは両方の役作りが個性的すぎる場合、やりとりに一々ツボってしまうパターン。

特徴的すぎる言動、顔芸、天然すぎるキャラクターなどがあげられる。

 

【カオス】

私、彼、ピアニストのいずれか、もしくは全員のテンションが、ストーリーに集中できない程カオスな公演。

奇想天外な行動、ピアノの暴走演奏などがあげられる。

ギャグタイプとの違いは、狂気を感じる点である。

 

【純愛

殺人・裏切りという強烈な外部要因がある中でもなお、私の彼への純粋な好意にフォーカスし続けるパターン。

客観的に見ても彼が魅力的なこと、お互い自然体な関係なこと、友情の延長線上のような好意があること等々の条件が重なると、道徳・性別を超えて「この人じゃないとだめだった」設定に必然性が生じる。ストーリー全体に共感と説得力を感じるレアルート。

 

【意味不明】

どんなに頑張って見ても、行動原理がまったく理解できないパターン。
観客に罪はない(爆)


個人的には可哀想なのが好きなので、悲劇に分類されるペアが好きですw
しかしまあこのカテゴリーというやつも主観的なもので、前に初めてみる友人にチケットをお譲りした際、内心「(友よ・・・初めてならサスペンス色の強いペアで見て欲しかったけど、このペアはギャグなんだ・・・!!)」と思っていたところ、ものすごく感動して帰ってきたので、本当に受け取り方って千差万別なんだな!とビックリしました。

ギャグって言わなくてよかった〜!www

いろんなタイプを楽しむもよし、好きなペアを極めて連打するもよし、見るまでわからないブラインド商品感を楽しむをよし。
この多種多様&一期一会っぷりがあるからこそ、スリルミーはいつみても面白い演目なんだろうなと思います!



追記より拍手お返事になります!

●初めまして〜の方
初めまして!
初見で昨年の2ペアを見たら、頭爆発も必然の展開ですね!wしかもマチソワとはしんどすぎますww
立派なスリルミー中毒になられたとのことで、お祝いにお赤飯を炊きたいと思います。
メッセージが「中毒に」で切れてしまっていたのですが、もしかして続きがありましたでしょうか?(問題がなければスルーしてください!)
楽しいコメントありがとうございました!