国際線第99ターミナル

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日本と韓国のミュージカル観劇あれこれ

2018/2/10&17 ミュージカルテニスの王子様 青学VS比嘉

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2.5次元ミュージカルのパイオニアテニミュを見てきました!
人気があるジャンルはそれだけの理由がある。
どんなものでも油断するとハマるから油断せずに行こう。

・・・そう心に留め置いてたはずなのにぃぃ!(要約:めちゃくちゃ面白かった)

2010年に見たのが最後なので、実に8年ぶりのテニミュでした!

 

テニミュについて】

おそらくこのブログにテニミュを観劇される方はあまりいらっしゃらないと思うので、まずは簡単にテニミュについてご紹介したいと思います。

「ミュージカルテニスの王子様」は2003年初演。
なんと今年で15年周年を迎える伝統芸能です!(?)
主人公がいる青春学園の対戦校ごとに公演を分割して、数年かけながら原作のストーリーを1周する連続ドラマのような公演スタイルをとっています。
最終公演を迎えるとまた最初から始まり、2003年-2010年が1st、2011年-2014年に2nd、2015年から3rdとキャストを変えながら現在3周目に突入中です。

音とライトで表現されるテニスのラリーは、ないはずのボールが見えてくるほど臨場感たっぷり。
そして漫画から飛び出してきたとしか思えない、キャラクターの再現率の高さ!
地味に感動したのがネックレスをつけてるキャラクターがいるんですけど、テニスの動きに合わせて重力やら遠心力で揺れるんですよ。
これは漫画やアニメでは体験できないので、現実世界に◯◯(キャラクター名)がいるうう!と感激しました。何を言ってるかわからない?ですよね。

そんなこんなで15年前、客席が3分の1しか埋まらない状態でスタートしたテニミュでしたが、口コミが口コミを呼び、今や観客総動員数250万人、斎藤工城田優瀬戸康史加藤和樹等々現在各所で活躍する俳優をはじめ300人を越える卒業生を輩出し、規模も特色も唯一無二のビッグコンテンツへと成長したのでした。面白くないわけがなかったーー。

(※ただし原作そもそもが超カオスなので観劇前に慣れは必要かもしれません。選手が客席まで吹っ飛んだり、血まみれでフェンスに磔にされたり、ボールが真っ二つになって爆発したり、隕石が落ちて恐竜が絶滅したりします)

 

【ざっくばらんに感想】
テニミュは名前の通りテニスとミュージカルの融合ということで、各校の意気込みや技の解説ソングが多いです。
技については自分で歌う人もいれば、他人が歌う場合もあって

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試合中なのにコートに第三者がばんばか入ってくる。
技の解説をしつつ、どさくさに紛れて自分の気持ちもアピール。

 

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関係ない学校の人もばんばか入ってきます。
手塚のあまりの強さに歌い始めずにはいられなかったのでしょうか。
当の手塚は特に反応していません。精神世界なのでしょうか。

しかしこんなのはまだ序の口。
対戦相手で「バイキングホーン(海賊の角笛)」という、ちょっと変わった技を使うキャラクターがいるんですが、何が起きたかというと

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海賊船乱入。
同時に大波によりネットが流されコート消滅(状況を把握するのに5秒かかった)
後ろのスクリーンには荒れた大海原が映され、舞台上では両校メンバーが剣で闘ってます。
序盤も「テニスは戦いだー!傷つけ合ーわない戦い!」って歌があったのに剣で闘ってます。
かろうじてバイキングホーンを繰り出した甲斐くん本人はラケット持ってるので多分これはテニスです。
きっとこれも精神世界だ...!そう自分に言い聞かせてたところ

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立海タイタ◯ック乱入。
いや、明確にタイ◯ニックとは言ってないんですけど、どうみてもタ◯タニックですよね?
真後ろの座席にテニミュ初観劇らしきお客さんがいたんですが、この辺りで悶絶するような呼吸音が聞こえてきました。(不可抗力)
しかもこの立海メンバー、演技がやたらと細かくて、氷山衝突(海賊襲撃かも)から沈没、ジャックとローズが何か誓ってからジャックだけ沈んでくところまで、全てサイレント芸で繰り広げてました。

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そしてこの試合の大目玉。
何度見ても面白すぎる

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一人でもダブルスとは。
そもそも何が「でも」なのかわかりません。
1人でも焼肉!とか1人でもディズニー!とか、2人以上で行くのが定番なワードへの逆説ならわかりますが、ダブルスは無理だろwww
甲斐くんも5度見くらいしたあげく、ベンチにいるチームメイトに幻覚じゃないか確認までしてたので、比較的なんでも受け入れられる傾向のあるテニプリ界でも怪奇レベルが高いようです。

格好良かった技でいうと不二の陽炎包み(?)。あれどうやってるんでしょうか!?ボールがゆっくり見えるのに動けない&届かないっていうのが視覚的にバリバリ伝わってきました。
あと百錬自得の極みはもう反則技ですね。元祖倍返し。
四方八方にオーラだだ溢れな手塚に、フルボッコながらも最後まで諦めなかった木手部長に拍手を送りたいと思います!

 
【感動したところ】
と、ここまで面白いとこばかり書いてしまいましたがそれだけでは終わらないのがテニミュ。なんと感動要素もてんこもり!
失礼ながら感動するとは夢にも思って無かったのですが(爆)、優勝目指してチーム全員で頑張ってきた各校が、本気でぶつかり合って、結果勝者と敗者になる。負けてしまった学校にもそれぞれの努力や思いがあったわけで、その思いが込められた歌詞に感動した!泣
比嘉中テニプリ唯一の悪役校ということで、対戦相手に砂かけたり、ボール当てたりしちゃうようなDQNだけど、血の滲むようなというかもはや虐待レベルの猛特訓で26年ぶりに全国に出てきて、何が何でも今年このメンバーで勝ちたかったと思うんですよ。
なので試合後、一列に並んで客席に向かって「ありがとうございました!」と頭を下げる比嘉中メンバーには目頭が熱くなりました。悔しいだろうに!
このあたりの青春スポーツっぷりはさすが少年ジャンプ!といったところです。

 

うっかり語りすぎました!(土下座)

語ろうと思えばいくらでも語りたいのですが、50スクロール分くらいの文量になりそうなので自重します。

予想外に面白かったので、今後も1シーズンにつき1公演は行きたいな~!と気づいたらモバイル会員に登録してました。
次は「俺様の美技に酔いな」の名言で有名な跡部様率いる氷帝戦ですからね!楽しみに待ちたいと思います!

 

追記は本編に関係ない「お見送り」と「日替わりネタ」です。最後まで読んでくださりありがとうございました!

 

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【おまけ1:お見送り】

会場に張り出されてた時間割。

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お見送りとは・・・!

少なくとも1stのときはなかった気がするので完全に初耳でした。どうしよう、トレーナーとジーンズとスニーカーで来ちゃいました。というかそもそも一体誰が誰をどうお見送りするのか皆目見当が付きません。
終演後、退場規制がかかりしばらくするとブロック別に案内が入ります。
客席を出て通路にわらわらと待機。特に列もなく広がった状態で歩いていきます。
突き当りまで進むと、パーテーションが通路を塞ぐように立てられてて、端に1人がやっと通れるくらいのスペースが。
そこを曲がると突如1mくらいの距離に大石の顔が出現

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↑こんな感じ。
予想外に1人1人ガッツリ見送られるタイプのお見送りで、特にこちらから何もしなければ手を振りながらありがとうございましたー!と言ってもらえる感じです。
学校別のコールをかけてるお客さんもいて、それにはキャラになりきってパーフェクトな返しをしてました。
ちなみに行った回は

2/10→大石・乾・甲斐・知念・赤也
2/17→菊丸・甲斐・知念・ホリオ・ブン太

比嘉中2人もいる!と喜んでたら、2回目も比嘉中だけまったく同じメンバーだったという!
今回比嘉中みんな身長が高くて、平均身長182~3くらいですかね?素晴らしい身長インフレ!
しかしいかんせんランダムで5人なので、好きなキャラや俳優さんがいたら大変そうですね!毎回がギャンブル!

 

【豊富すぎ日替わりコンテンツ】
日替わりコーナーはパッと思い出せるだけでも

・開演前アナウンス
・開演直後の導入アドリブ
・敵校のスパイ内容
・休憩前のアドリブ
・終演前のアドリブ
・客席降り
・終演後のアナウンス

このあたり全部日替わりだった気がします。
ありとあらゆる意味でたまらないですね!


1番印象に残ってるのは、沖縄に帰る前の比嘉中が東京観光でみんなそれぞれ写真撮ってるんですけど、使ってるカメラが写ルンですっていう。
中学生だからスマホだめなのかな。なつかしー!w
最後に全員写真撮ろうとしたら、1番年下のメンバーが「部長シャッター押してください」とか言い始めたので

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木手不在の集合写真。
カメラがかりの木手は「よってくださいねー↑(沖縄イントネーション)」「もっと笑ってくださいよー↓(沖縄イントネーション)」とか言ってて、結構優しくて噴きました。
そして結局自分は写真に写れないまま全員いなくなってしまい、1人寂しく写ルンですで自撮り。しかも爆裂フラッシュにびびる可哀想な木手だったのでした。
何も言わないけどみんなと一緒に撮りたさそうな雰囲気を醸し出してて可愛かったw人に砂かけるけど。