国際線第99ターミナル

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日本と韓国のミュージカル観劇あれこれ

韓国スリルミーその2(日本版との違い)

日本版と韓国版で、わ!違う!と思ったところを書きたいと思います。
ネタバレしまくりなのでご注意ください。

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・最初と最後
日本版の最後に出てくる彼は、写真の彼の再現なのか、記憶の中の彼なのか、幻覚なのか、いまいちよくわからなかったんですよ。
韓国版は「彼の写真・・・」のセリフのあと、最初のシーンと同じ方向から鳥の羽音が聞こえて、その方向を見上げると彼がいるという流れになってました。
この羽音が映画館のような立体音響になってて、客も一緒に音の方向を見上げるとそこに彼がいるみたいな感じ!
そして彼が二言喋るんです!ニュアンス的に一番最初の「何が面白い、鳥なんか見て」かなと思ったんですけど、どうだろう・・・?
とにかくそれを観て、写真と鳥の音で私は一瞬であの頃に戻ったんだ~!!とものすごくしっくりきました!
そしてそこで、最初のシーンにはなかったスリルミーの歌を歌うという。
ここで1日目に見たドンファ私が涙で詰まってなかなか歌い出せないという切なさビッグバン級の演技をしたため、感動しすぎて私は貝になりました。
なお2日目のソンミン私は全然違う方向から攻めてきて「昨日の感動よいずこwwwww」という展開になったので、詳しくはまた別の記事で書きたいと思います。

・私の初登場シーン
韓国版はガッチャン!と重い鉄の音を響かせて、二階中央の扉から私が登場します。
扉の内部だけもやもやしたオレンジ色のライトがついていて、私はシルエットしか見えず。
世間から忘れられた、くたびれた囚人感がでてます!

・私に名前がない
「チャギヤ」という英語版の「ベイブ」みたいな呼び方をしてて、日本版の「レイ」にあたる固有の名前はないようです。

・私の反抗
窃盗帰りに彼がバッグを渡せと命令してくるシーン。
バッグをつかんで舞台中央まで運ぶ私。それを受け取るために同じく舞台中央まで歩いてくる彼。
そのまま普通に渡すのかと思いきや、なんと韓国私、彼がバッグ掴もうとした瞬間わざと床に落としたー!
彼の「・・・は?(怒)」という顔と沈黙に、劇場がまるごと気まずい。
ここで彼と私のパワーバランスに不穏な空気を漂わせるとは、あとあと私がやらかす可能性を秘めた盛大なフラグですね。時間にして5秒くらいのシーンですが、頭抱えてイナバウアーしたくなるくらいツボでした。

・座らせるスリルミッ!
日本版では謎の芸術的ポーズの後、彼を後ろ向きにバッタンキングさせるシーンですが、韓国版は彼のサスペンダーを私がおろす→両肩掴んで無理やり椅子に座らせる→顔近づける→暗転という流れ。
この一連の動きが音楽にミラクルフィットしてるうえ、最後彼が心底うんざりした表情で顔そむけるのが悲しいやら面白いやらで笑いました。(笑うな)

ktm0.png

・彼の彼による彼のためのリハーサル
Way too far中、後ろで実物の凶器を使ってイメトレしてる彼。
鉄パイプで素振りしたり、フタした状態の塩酸を振りかけたり、1人でハラハラしてたり、正直後ろが気になりすぎて私の歌に集中できません。

・子供に逃げられるロードスター
誘拐してる超人の俺☆に浸りすぎて、振り向いたら子供に逃げられてる彼。アタフタ追いかけるはめに。

拘置所でのキスがない
触ったり手つなごうとしてもことごとく拒否され、最終的にキスまで避けられる始末w

・カーテンコール
カーテンコールはエンディング曲に合わせて。
私と彼がそれぞれ左右でお辞儀をした後、中央で向かい合って顔を近づけます。
お、拘置所でしなかったぶんここでチューするのかな!と思ったら、寸前で彼が顔をそむけてデッデーン!(暗転)
またかwww
アンジャッシュも号泣のすれ違い芸。
という冗談はさておき、全体的に私がつないだ手を彼がすり抜けて消えちゃう演出が多くて、どこまでも思い通りにならない私がひたすら可哀想でした。

文章下手すぎる自分を呪いたいところですが、思い出せる限りこんな感じだったかな!?
全体的に彼と私の優位性がグラグラするハラハラヒヤヒヤのスリルミーでした。役者の個性とか以前に演出としてそもそも組み込まれてる感じ!
韓国語理解できたらもっと違いがあるんだろうな~!と思いつつ、とりあえず彼の最後の言葉があってるかどうか気になりすぎて死にそうなので、どなたかご存じでしたら教えてください!笑