国際線第99ターミナル

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日本と韓国のミュージカル観劇あれこれ

2013/11/12 JCSレポ

今回はサブキャラ中心の感想になってます。

【彼らの心は天国に】
今まで以上にガッタンゴットン揺られる春ペテロ。(品川駅に入る直前の京浜東北線並)
間奏にてハアハア肩で息をしながら口半開きのまま、憔悴しきった顔で光に手を伸ばす佐久間シモン。シモン余裕ないい!!www
だれか!だれかシモンを助けてあげて! 

【何が起こるのか教えたまえ】
今日も今日とて微笑を浮かべる神永ジー
今年は群衆の前でクールを装える余裕が残されてるみたいです。
「貧しいもの救うことが~」でジーザスがありがたいお話をする際、シモンは熱心に膝立ちのまま前に進み出る一方、座って腕を膝にかけたまま「はい?」という顔をしてまったく動かない春ペテロのおもしろ対比。(www)

【死すべし】
耳から聴く音というより全身で感じる振動のような高井カヤパ様の低音。
「ぶゎかーなー!」ではあまりの声のでかさにもしかしてカヤパ様の前で何かが爆発したんじゃないかという勢いで吹っ飛ぶ司祭3。
今日も絶好プンスカ状態で、うっかりアンナスが二人いるような錯覚に陥るほどハイテンションに動き回りながら怒ってました。

【シモン】
歯を食いしばったやるせない表情で群衆を見渡す佐久間シモン。
お神輿に乗るジーザスに熱い視線を送りつつ、両膝でひざまずいたり、崇めるように手を前に伸ばして近づいたり。
この一連の流れが音楽の盛り上がりとシンクロしていて、シモンのジーザスにかける期待の大きさがわかりやすい!
しかし差し伸ばした手がブルブル震えてるのも見えてしまった!
シモーーーン!!泣
歌い終わりには本城シモンと同じ様に、組んだ手を頭上にかかげるポーズが追加。その手をダメ押しするように組み直す動作も追加。
しかし期待も虚しく、ノロノロと腕を降ろして肩で泣いちゃう佐久間シモン。
ジーザスが最後「何ひとつ」を言うために口を開いた瞬間、新しい発言を期待したのかシモンがパアッとジーザスの顔を見上げたのが本当に可哀想!可哀想すぎる!www
佐久間シモンの夢やぶれてな演技プラン、ツボです。

【裏切り】
JCS三大キレキャラ
カヤパ様、ヘロデ様、芝ユダ←new!
というのは大げさにしろ、これまで先細ってしまっていた高音パートをがなり声に切り替えてきた芝ユダ。
これによりかなり逆ギレ風味な裏切りに仕上がってました。いいですね~!
スンラユダほどの銀貨拒否をみせない芝ユダですが、銀貨もらうとかもらわないとかそういう話じゃないし!みたいな顔でアンナスを超至近距離からガン見。結果、アンナスの方からゆっくりと顔を引いてました。(まさかの勝利)(笑)
ぼーっとした意識の中、銀貨の重みに気がついた瞬間、一気に自分がしたことに対する罪悪感がこみ上げてきたかのようにブルブル震えだし、秒速5回の瞬きをしながら倒れる芝ユダの演技は秀逸。

【晩餐】
今日は下手からの観劇だったのですが、芝ユダの場合ユダ席は下手かもしれません!
「それでもいい」と言われたとき、目を真ん丸くして真底意外だったような表情。
ジーザスに掴みかかったときは、なんと口をわなわなさせて泣きそうな芝ユダ。ジーザスが許容してるのが相当予想外だったんでしょうか?これは下手寄りからしか見えないのもったいない!
ちなみにシモンはユダに去れと言ったジーザスに口全開で驚いてました。
ゆっくり首を横に振りながら2人を見つめて茫然。
ちょうどまん前にいるユダ派使徒(青山さん?)も下を向いて「ついにこなったか」的な演技をしてたので、ユダ派にしかみえない佐久間シモンなのであった。

【ピラト登場】
下手から登場した群集シモン、ジーザス逮捕の噂を聞いて周りに広めようとするものの、傾斜で勢いがつきすぎたのか駆け降りたまま下にいた群衆に激突→ぶつかられた方だけ転倒。笑
一方司祭チームは「ヘロデにまかせる!」に対して動揺するアンナス、「ちょ!www」とピラトに手を伸ばす司祭3、まったく話を聞いてない高井カヤパ様のコントラストが印象的でした。
高井カヤパ様は自分の出番以外あんまり人の話聞いてないようです。

【ヘロデ】
容赦ないヘロデの頭グリグリ攻撃により、髪の毛がアメリカン・コッカー・スパニエル状態になってしまった神永ジー
今年の北澤ヘロデは「やれぃユダヤのキング♪」からキレるまでが早すぎて、ジーザスが何かできたとしても多分間に合わない。
ヘロデガールズのドン引き具合も納得な瞬間湯沸かし器型。

【ピラト裁判】
開幕してからずっと思ってたのですが今年は「殺せ!あいつに征服されるぞ!」の「シーーーッ」がなくなってしまったんですね。あれ緊迫感あって好きだったのに!今日もカオスなピラト裁判。林群衆は始終大爆笑、上手のスライディング群衆は思いっきり右目を踏んづけられてました。痛!w
群衆に迫られる中、途方に暮れた村ピラトが助けを求めるように振り返るも、高井カヤパ安定のガン無視。
金本カヤパは「さあさあどうぞ」というように手で促してましたが、高井カヤパは見事なまでにノーリアクションなため、ピラトの孤立感がいっそうキワだってました。あたふたの村ピラト様に涙がちょちょ切れます。

【カーテンコール】
芝ユダが笑顔全開ノリノリだった今日のカテコ。
キメ顔でガシガシ手を振り上げつつ、全キャストを総括して進んでくるその光景は、ノリといい人数といい外国のエクササイズDVDのようでした。(ユダーズブートキャンプ的な)
最後にはジーマリユダ3人のカテコで林さんがつられて出てきてしまい、その後照れながら芝ユダに手を引かれて出てくるという和やかな一面も。
そういえば去年は芝ユダがフライングしてましたねw
ユダが誰かと手をつないで出てくることなんてそうそうないので(笑)レアな光景をみることができました。

今回あえて脇役メインに観てみましたが、ふとした瞬間にとてもいい表情をしてたり、細かい動きをしてたりしたので、目が足りないとはまさにこのことだな!と痛感した次第でざいます。