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かつては抱えきれないほどの夢と情熱を携えていたはずなのに。
でもいつの間にか、全てを胸の奥にしまい込んでしまった。
自分自身の限界を悟ったとき、未来への視界を遮るように立ち込める煙……SMOKE。 (日本版公式サイトより)
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10月4日から28日まで、東京浅草で上演中のミュージカル「SMOKE」を見てきました!
詩人、李箱(イサン)とその詩をモデルとした、韓国創作ミュージカルの日本人&日本語公演です。
韓国では2016年の初演から、すでに3回も上演している人気の作品。
ついこないだもやってたので存在は知ってたのですが
詩人だしな〜 と3回連続でスルーしてました。
だって韓国の詩人どころか、日本の詩人ですら
「人間だもの」の
相田みつをくらいしか知らないし。。。
守備範囲外のジャンルだと思ってスルーしてたんです。
そんな自分に、一言送りたいと思います。
ばかやろうが!!!/(^o^)\wwwwwwwwwww 始まりは登場人物の設定が不明というミステリーチックな構成。
それがどんどん明らかになっていき、見終わった頃には最初の場面がまったく異なって見えるというあれでした。
面白いうえに2回以上見たくなるやつ!でたー!(大の字)
結局、主役は詩人ですが、そこが主題ではなく、生きていく上で直面するリアルすぎるくらいの葛藤が主題?しかも現代的な。メッセージ性がものすごく強烈な作品でした。
難解な詩も、知らなければどの部分が引用なのかわからないくらい台本に溶け込んでて、怒涛のラストは一緒に異次元の精神空間に引きずり込まれてくようなシンクロ感。演出も今まで見たことないスタイルで、開いた口がふさがりませんでした。
あの感覚を文字にするなら
あ?!?!?ああああ!??アアアアヴォアアアアアアイヤアアアア!?!?って感じ。
(どんなだよ) ここまでセリフの1つ1つを自分にぶつけながら見る作品は初めてだったかもしれません!
自分が主人公の享年と年齢が近いせいもあったかもしれませんが、大学生や社会人、自分で選んだ道を歩いてしばらく経った方におすすめしたい作品だと思いました。
自問自答のヒントのような、心の行き止まりにあるもやもやしたSMOKEを少し晴らしてくれるかもしれません!
そんな見応えメガトン級のSMOKE、1回目はあえて前知識は何もいれなくてもいいと思います。
秋のおすすめ作品です!
【客席の話】 入った瞬間2度見。だって
なんじゃこりゃー!! 広がっていたのは、逃げ場のないリングのように四方が客席に囲まれた舞台。
どの方向を向いても視線に晒される構造が劇中のイサンのようであり、劇中に出てくる心の袋のようでもあります。
客席エリアのでこぼこっぷりが半端なく、列数もバラバラだし、高低差もすごくて、Sブロックの2列目なんて膝より高い段差を1歩で登らないといけないアスレチック仕様。公演期間中転落者がでなければいいなと祈るレベルで危険です!w
一見正面という概念は存在しなさそうですが、重要シーンの立ち位置や舞台装置を使った演出的にNブロック側が正面でした。客席数もNブロックが1番多いし!
上の図でいうと右下に鏡があって、ここを使った重要な演出が何回かあるのですが、E・Sブロックからは見えません。
しかし背面ブロック側
からしか見えないグッとくる表情もあったりして、
飛んだファン泣かせなステージだな!! ※以下具体的なネタバレありの雑記なのでご注意ください。
SMOKEというよりMIRRORでは!?と思うくらい鏡をモチーフにした詩やセリフ、幻想的な演出が思考を迷路に引きずり込みまくり。