国際線第99ターミナル

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日本と韓国のミュージカル観劇あれこれ

2017/4/22&23 スリルミー ピルユルペア

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ネタバレしまくりんぐなピルユルペアレポになります。

 

プレス向け公演での奇行が印象的だったピルユルペア。
完全にネタペアだろうと決めつけてかかったところ、ところがどっこい!最後のどんでん返しに向けた、起承転結がしっかり組まれた模範的なペアでした。
体格差からしても、気の強さ&弱さからしても、まさかお前が!と彼より先に言いたくなる組み合わせなので、初観劇がこのペアだったらさぞかし衝撃のラスト15分になったでしょう。

【ピル私とユル彼】
再会が心底嬉しそうで、しょっぱなから彼大好きオーラ大放出なピル私。
ロマンチックファイア後も相当嬉しかったのか、もじもじチラチラ床と彼を交互に見ながら「ありがとー」とお礼しちゃうオトメン
ハグとか膝枕とか、やたらと甘い少女漫画チックな理想を抱いてそうにもかかわらず、ことごとくユル彼に拒否されている姿が大変気の毒で笑えました。
その理想と現実のかけ離れっぷりときたら

 
《例1:再会》

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《例2:一緒に読書》

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始めようとした瞬間終わる。

 

《例3:膝枕》

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「さ!いつもの膝枕だよ!」なテンションのピル私と、「いや一回もやったことねえよ」なリアクションのユル彼。(腹筋でこらえてまでも寝たくない)

可哀想だよおおおお!
でもめげないでどんどんチャレンジするところにピル私のファイティングスピリットを感じる。

こんなささやかなやりとりこそ私が望む全てだったのかもわかりませんが、彼のからの返しはほぼ無いにも関わらず、放火は頼まれる理不尽ライフ。
ピル私から対等になりたいアピールをひしひしと感じるものの、いかんせん2人にはレトリバーとマルチーズばりの体格差があるうえ、ユル彼の無言の「うざいんですけど」圧が怖くて叶いません。
エブリバディでは、主張中にも関わらず「火あるか?」と話をぶった切られて、苦々しく唇を噛み締めながらマッチを取り出してました。
なので、彼からの契約書の持ちかけには興味津々で、作ってからも何回も読み直したり、ヒュー♪と声に出して言っちゃったり、読み返しすぎるあまり彼のナイフに直前まで気づかなかったり、「対等顔」という新単語を生み出せそうな表情してたり、とにかくめちゃくちゃ嬉しそうでした。
のび太くんがドラえもんなしにジャイアンと対等になれないように、ピル私は契約書なしにユル彼とは対等になれないのであった。

一方ユル彼は大人気取りの子どもという感じで、基本冷めた雰囲気ながらも、割とすぐ頭に血がのぼっちゃうタイプ。
私のことは9.5割スルーだし、好きじゃないよね?と思いきや、ロマンチックファイアの時だけはやたら可愛がる謎。
一緒にいるとなんとなく安心(子分的な意味で)な感じでしょうか?私は彼の所有物っぽい扱いである。
前半は感情の起伏が乏しく、いかにも人生退屈そうな感じですが、一転superiorではオリンピックの金メダリストかよという勢いで大歓喜したあげく、腰が抜けて四つん這いで祟り神のような姿勢ではけていくという、動きも心も人間離れしたモンスターっぷりでした。

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(↑superior一連)

そんなユル彼なので、後半の悪くなっていく状況に不安を隠しきれず、ボロボロと人間味がこんにちわし始めます。
電話の歌では最初こそ「新聞見た?」「ああ!(余裕)」と強がってたのに、どんどん明らかになる報道に、最後は呆然とテレビの前で立ち尽くすしかない姿はリアルで思わず貰い冷や汗しました。

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と、ここまでを踏まえた上で出てくるおきまりの疑問。
私は彼のどこが好きなの?
だってユル彼自己中すぎるでしょ!w
私からのアクションが全部壁打ちどころか、跳ね返りもせず地面に即落ちする感じなので、そこが本当に謎です。昔はよく遊んでくれるいいやつだったんでしょうか?

【逆転】
そんなこんなで2人には契約書が実質意味をなさない力の差があり、スリルミーでは私が彼の前で跪いて頭垂れちゃう服従っぷり。
うっ、可哀想。。と思ったのもつかの間、このシーン、終盤の「僕と組んで」で見事立場が大逆転する構図になってたー!!
頭を下げてた相手に土下座させる、鳥肌のどんでん返し。

ピル私はメガネ紛失に素でテンパってたし、電話も大慌てでかけてたし、忍び寄る警察の影にも深刻に頭を抱えていたので、元々は事故で落としたのかなという感じ。

取り調べ前も見送ってくれた彼に(という名目の利用)片手を小さく上げて別れの挨拶したりで、感情にもよく流されちゃう。

 

それだけ真面目に裏切らずに向き合ってきた分、切り捨てられてからは徹底して切り捨て返すピル私。

ユル彼がいつも通り脅しても動じず引き下がらず、むしろ彼だけが大声を出してて惨め状態に。

1時間前くらいはあんなにオロオロしてたのに、どうしてこんなことに・・・!

すっかりショボくれてしまったユル彼の「死にたくない」は、ウエエエエエエンと子どものような泣き方で、暗転んしても鳴き声と鼻をすする音が続きました。

護送車に乗るころには、昨日寝る前に3時間泣きました状態のペロペロ感(ペロペロ感とは)。

「あの弁護士…俺がなりたかった弁護士だ・・・」とすごく悲しそうに話すユル彼に、少し心が痛んでる様な表情で振り返るピル私でしたが、すぐにそんな自分を振り切るようにわざとらしく話題を変える(!)。て、徹底しすぎ・・・!

最後、真実を聞いて発狂寸前の彼とそれを冷酷に眺める私を観て、彼は今裁きを受けたんだな。と全くもって初めての印象を受けました。

 

でも実は彼の死にたくないを聞きながら私も静かに涙をぬぐってたりもして・・・。

物語が進むにつれ、ユル彼が人間らしい感情を出していく一方、ピル私はどんどん心を殺さないといけないという反比例。

この結末は私にとっても不本意だっただろうなあ。。

 

はぁ・・・(しんみり)

 

いやはや、スリルミーらしいスリルミーでした。

教科書があったらTHE・基礎ページにのってほしい!

今回2か月前に飛行機予約した週末がまさかの全部ピルユルという超展開でしたが、3回ともほぼ演技が同じという、事故多発演目スリルミーにしては珍しいパターンでした。逆にあんなに同じにできるんだと驚き!

(ユル彼の泣きっぷりと、ピル私が公園バトルで思わず「ウワアアアア」って掴みかかる勢いくらいしか違いがなかった!)

色んな角度からマルチアングルのように見れて面白かったです。全回もれなく悲しかったですけどおおwww

 

 

【おまけ:ユル彼の愛すべきギャップシリーズ】

ユル彼を散々ひどい人に書いてしまったので、思わずクスっ、もとい、ブハwwwとしてしまうおもしろポイントを紹介します。

 

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(その1)

健康のためにも買い変えた方がいいよと真剣に思ってしまうレベルで、自宅のソファーがせまい。というかユル彼がでかい。

親父がケチだから中学生の時くらいに買ったやつを買い換えてもらえないのかもしれない。

 

(その2)

弟やっちまえソングのところで

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突然このポーズを決めるので毎回「?????????????????」とならざるをえない。

ここ歌詞なんだっけ!?www

4/30追記→「クロロホルム〜」のとこでした!言われて見ると後ろから口抑えてるポーズに見えなくもないw