2018/12/14 スリルミー成福ペア初日感想

このペアは彼からも私からも、とにかく
俺の思い通りになれ！
という命令形の要求を強く感じるペアでした！
なので各所各所で優勢が変わる一瞬があり、まさに全編通して主導権争いのゲーム。
以下シーン別の感想になります。

【Why】
客席左側通路からズルズル舞台にあがる、生気も覇気もないソンハ私。
ボソボソと棒読みで起伏のない喋り方なので、感情が死んでるのかな？と思ったら、話す内容に彼が登場した途端、懐かしんだり、笑ったり。
ただ審議官に聞かせてるわけでもなく、やめろって言っても永遠に喋ってそうな独り言で、「彼が帰ってきました」でクレイジー笑顔がこんにちわしたときは、公演4年ぶり初見のペアにもかかわらず「こいつやべえwww」と思いました。この時点でw

【僕はわかってる】
下手奥から現れた福士彼は、顔は無表情ながらも若干のいたずら心を感じさせるぬんピョコした動きで（ぬんピョコとは）私にガシッと抱きついて再会の挨拶。
ソンハ私はさっきまでの中年感はどこへやら、若返りっぷりがすごい！若い時こんな感じだったんですね！って声に出して言いたくなる勢いの豹変です。
そして話すスピードなのか、間の取り方なのか、本当に不思議なんですけど、台本同じなのにすんごい喋るキャラのように感じるw動きも素早く、彼に押されてもぬるっと倒れ、そしてすぐに起き上がる。主張も激しくかなりうっとおしい系私です！
印象的だったのが、2人がキスした後、彼がマッチをわざとキャッチできないくらい舞台前方に投げるんですよ。地面に落ちたそれを拾いに、私がゆっくり前歩いてくるんですけど、マッチを見てるのか見てないのかわからないトローンとした表情で、完全に催眠術かかってる人状態！彼の思惑通り！
ちょうどここの、小さい炎が燃えあがるような伴奏がマッチしてゾクっとしました。

【ロマファイ】
彼「きれいだ」←覚えたての日本語感。
宇宙人かと思うくらい、セリフに感情がのってない福士彼。
ロマンチックファイア中は優しかったです。
私の手を上にグッ！と上に引き上げ、するっと自分の手と一緒に巻きつける。

【契約書】
耳に自動仕分けフィルターがついてるのかな？って思うくらい私の主張はスルーして必要事項だけ聞いてる福士彼。
これをわざとだったり、嫌がらせじゃなくてナチュラルにやってるところが、彼の天然ぶりをうかがわせます。
多分彼にとって、ソンハ私の認識は「好き」でも「嫌い」でもなく

「いる」（物理的な意味で）

「お前じゃないとダメなんだ。」ではベンチから上体をグッと乗り出して、私の反応待ち。（本当の意味でのお前じゃないとダメなんだ感はない）
他にも契約書作りで指切り落とす勢いでナイフすぃ～と近づけたり、やったことあるとドヤ顔で言った割に切る直前に目つぶって覚悟きめてたり、そんなナチュラル天然な彼に対するソンハ私の「インディアンじゃあるまいし」が、未だ嘗てない自然な言い回しかつコントっぽくて噴きました。

【スリルミー】

弟の誕生日で突然感情をむき出しにしてキレ出す彼。
彼個人の感情らしい感情を始めてここで見た気がします！
「最近何も感じないんだ」←最近・・・？？って思いましたもん。
日本版は服を脱ぐプロセスにじっくり時間をかける印象ですが、今回また時間が伸びましたでしょうか・・・！？
途中シャツのボタンを外したあたりで、首を傾げてホラよ？と言うように両手を少し広げた福士彼がむちゃくちゃカッコ良かったです。
これじゃあ私も「いい加減な気持ちじゃ嫌だ！でも許す！！」ってなっちゃうもんです。
ぶっ倒された彼がやたらと無防備に見えた、この時点で主導権は私に60%寄り。

【ロードスター】

完全にテロリストです。
なぜマフラーを口に巻いた！ｗ
そんな光景を横から見てたら、ガン飛ばされて追い出されたレイ。
こんな始まる前から不審者感爆発じゃ子どもも寄ってこないよ・・・と思いきや、ロードスターが始まった瞬間、突如無邪気な少年のように変貌する福士彼（！！？？）
ハンドルぶーんぶーん切ったり、「えへへ」と笑ったり、演技にも見えないので正直新ここにきてキャラ登場したかと思いました。
こんな一面があったとは・・・！もしかしてエブリワンの前ではこんなキャラなの？正直このシーンまでは、かっこいいけど宇宙人入ってるしエブリワンワンツする？好き嫌いありそうじゃない？と思ってたんですけど、このキャラだったらエブリワンワンツする（納得）。

【超人達】
勢いよく走り出てきたと思ったら、そのまま客席に突っ込んでいく私（世の中騒がせにいくスタイル）。
リュック背負ってて妙に登山ルックなのがシュールw
こわいーー！！！と台の下にハマって叫んだり、曲の終わりで口がウサギのようにガクガクしたり。怖がるテンションは高いが凶器の処理は意外に冷静。

【脅迫状】
「完璧だ・・・」←こいつ確信犯やで！！！！
やっぱり、親父の話で突然激昂する彼。
なんとなく親父に認めて欲しいというより、親父が弟を贔屓することで、彼に何か実害が生じてるんじゃないかと思う感じの怒り方。（例：部屋が狭い）

【僕のメガネ】
ニュース聞いた彼のリアクション↓
「ふーん」（どこまでもマイペース）
ソンハ私の僕のメガネは突然1オクターブあがったり下がったり、私のパニックっぷりがそのまま歌に反映されてるようです。
ただ「でもメガネは」が「でもメガネは？（期待）」みたいな、切り札的クエッションのニュアンスで聞こえたのが斬新でした。メガネは僕の運命がかかってるアイテムだけど君は何をしてくれる？みたいな。
なので
「お前だけだ」
「えっ？」ボン（←ピアノの低音。なんかこわい）
と裏切られた瞬間はショックそうだったけど、その後は意外と冷静。
やっぱり確信犯では。。

【公園バトル】
福士彼、怒りのアップダウンが垂直級の公園バトル。
（1）ちくしょう！お前のメガネせいだ！（怒りMAX）
わちゃわちゃの掴み合い
↓
（2）今後一切俺に近づくな（真顔スーン）
↓
（3）ふざけるな！！（怒りMAX）
チャッカマンばりにいきなり着火していきなり鎮火。 
私も彼につかみ掛かったりして健闘してました。
しかし抵抗むなしく、結局彼には同情のひとかけらももらえず・・・ここからソンハ私の怒涛の彼支配計画がスイッチオン！

【逮捕】
かなり参った状態で投獄されてくる福士彼。
閉められた扉を悲痛な顔で見つめてたのもつかの間、下にいる私に気づいて攻め始める。しかし状況が不利だと判断するや否や、テンションの起伏なく一本調子で謝り始める。
この自分の利害に関することには敏感なのに、他人に対しては適当なのがまさにサイコパスだな！と膝を打ちました。

【死にたくない】
「泣きそうだ」←泣いてる
やっぱり自分の生命の危機だとこんななんかい！w
あまりにも死にたくなさすぎて、思わず歌詞を間違える福士彼（爆）（冷たい鉄格子に2回も突き刺されてた）（可哀想）
最後は子どもが大声で泣くときのような顔で、「死にたく・・・なああいいいい！！」と歌ではなく叫んでました。
あまりのさらけ出しっぷりにザマァしようにもしきれない複雑な表情で横たわるソンハ私。
しかし私が当時のことを振り返る時、彼を支配できてるって感じる部分で顔を歪めながら笑うのが怖いです～！

【99年】
彼、絞り終わった雑巾みたいにしょんぼりくったり。
対してやたら元気な私。彼の弁護士の夢に対する反応が
「そうなの？初めて知った！（早く僕のとっておきの話ししたいな！☆）」
って感じで、全然身を入れて聞いてなくて泣きましたwww
ネタバラしの完全勝利感、彼独占を実現した全力笑顔が超絶怖かったです。もう私の中ではゲームでしかない感じで。
片方を壊れかけた舟みたいに突然どうしようもない状況に置いて、意地悪く笑う。それがゲームだって言ってたもんね・・・。
彼も私のクレイジースマイルが怖すぎたのか、狭い足湯の中で精一杯で離れようと仰け反ってます。
しかし「一緒に死ぬのも悪くない（恍惚）」という私に対して放った彼の一言
「いかれてる」（真顔スーン）（呆れ100%）
ここで感情垂直ダウンやめww

前回も同じ演出だったか覚えてないのですが、99年2番サビの彼が階段を登っていく後ろで、赤い光が刺す扉がゆっくりふ開くところ、手に入れたはずの彼を、自ら手の届かない場所に送ってしまったようで切なかったです。
誰が見ても完全勝利のはずなのに、完全敗北にも見えます。

【スリルミーrep】
結局私にとって、このゲームは勝ちだったんでしょうか。負けだったんでしょうか。
最後に自由と言われた時、私にとってそれがあまりにも意味がないからか、復唱する声に感情もなく
「自由・・・じーゆー・・・」

あまりにも感情がなさすぎて

に聞こえたレベル。
自由って感情を喪失させるとGUになるんですね。。（ならない）

リスクを犯して、人生を破壊してまでも勝ちたかったゲーム。
そんな危険なゲーム中毒＝だからスリルミー。
初日なので、一気に駆け下りたい坂道をブレーキかけながら進んでるようなもどかしさはありましたが、スピード感がでたらさらに面白くなりそうな心理戦ペアでした！
カーテンコールが終わるや否や、隣の招待客らしきお客さんが
「こわーーーーー！！！！」
と息を吐いてたのが印象的でしたw
次回は1月です！